2021年度早稲田大学法学部解答速報&入試総評
このページは2021年度早稲田大学法学部の解答速報と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学法学部を受験した人、今後早稲法を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
早稲田大学法学部の入試の特徴
早稲田法学部の2020年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
外国語 | 60 | 英語 | 27.736 | 90.295 |
国語 | 50 | 26.248 | ||
地歴・公民または数学 | 40 | 日本史 | 24.023 | |
世界史 | 26.212 | |||
政治・経済 | 23.979 | |||
数学 | 144.813 | |||
合計 | 150 | - |
2021年度早稲田大学法学部解答速報
では本年の早稲田大学法学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
国語
日本史
世界史
入試総評
本年の早稲田大学法学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
大問数は昨年より1題減少し7題となった。
大問1は長文読解。政策決定においてのオンラインフォーラムについて。語数は約1330words。内容一致、内容不一致、要旨選択、同意語選択問題が出題。文量が多いが、語彙レベルは基本的。しかし、文全体を読まないと解けない問題がおおく、時間がかかる。難易度は標準。
大問2も長文読解。スポーツにおける性差の問題について。語数は約1000words。パラグラフの主旨選択、内容一致、要旨選択、同意表現選択、発音問題が出題された。大問1に比べると、さくさくと解けたのではないかと思われる。難易度は標準。
大問3は空所補充問題。8つの空所に当てはまる語を選ぶ問題。今年はturnに絡むイディオムを答える問題。細かい知識が要求されるが、消去法で選択肢を絞りたい。難易度は標準。
大問4は正誤判定問題。4つの下線部から誤りがあるものを選ぶ問題。全て正しいこともある。標準レベルの文法・語法の知識で対応できる。難易度は標準。
大問5は空所補充問題。5つの空所に適する言葉を選ぶ問題。この大問も基本的な知識で対応でき、選択肢も迷わせるものがほとんどない。難易度はやや易。
大問6は語句整序問題。英文にある2箇所の下線部を適切に並び替える問題。語数は多かったが、難しい語句や文法がなく、解きやすい問題。難易度はやや易。
大問7は自由英作問題。イラストを元に自分の考えを述べる問題。解答欄の枠を見る限り80〜100字ぐらい書くとよいう。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
国語
日本史
大問数、小問数共に昨年通り。
大問1は畿内・七道について。古代から中世について出題された。問7は教科書に記載されているが、細かい知識。問9は「い」が尾張国で「え」が近江国ということを知っていいないと解けない問題。難易度はやや易。
大問2は中世・近世の一揆について。室町から江戸までの一揆についての問題。問2は頻出史料の内容で、国一揆と国人一揆の違いを理解する必要がある。また、問6は細かい知識となるため、消去法で解答したい。難易度は標準。
大問3は近代の情報伝達について。情報伝達の歴史に関する2つの書籍から引用された問題が出題。問2は難しく、鹿鳴館の女王を連想できたかが鍵となる。問9は教科書に記述があるが、細かい知識なため、あまり知られていない知識だえろう。難易度はやや難。
大問4は戦後の為替レートについて。問8のプラザ合意時の竹下登を答える問題は難しい。また問7も難しい。全体的に難しい問題が並んでいるため、正答率にばらつきがでるだろう。難易度はやや難。
全体的な難易度は昨年並み。
世界史
大問数は昨年通り。
大問1は中国の歴史における宗教・思想について。設問3の仏図澄は五胡十六国の華北で普及したことは自明だが、仏典漢訳はしていない。設問5は正統カリフはムハンマドの一族だが、子孫ではない。難易度はやや易。
大問2は暦法の歴史について。暦法をテーマに古代メソポタミア・ローマ・イスラームの暦の状況などがリード文になっている。問2のローマを支配した王はギリシア人でhなく、エトルリア人なため間違えないようにしたい。難易度は標準。
大問3はアイルランドの歴史について。問5はオレゴ併合の時期がわかなくても、アメリカ西部の流れがわかっていれば正解できる。難易度は標準。
大問4は清朝の歴史について。問2のパーツマス条約で遼東半島南部が日本に移った。問4の京師大学堂は細かい知識で、消去法での解法も難しいと思われる。難易度はやや易。
大問5はフランス、オーストリアに対するイギリスの対外的立場の変遷について。250字〜300字での記述問題。1701年〜1763年にかけてのイギリス、フランス、オーストリアの関係を答える問題。スペイン戦争が1701年に始まり、1763年は7年戦争の終結年なため、その間について記述する。指定語句から植民地での戦争についても言及しないといけないことがわかる。難易度は標準。
全体的な難易度はやや易化。
政治経済
大問数は昨年通り。
大問1は新しい人権。新しい人権という政治分野からの問題。問6の記述はアクセス権利の保障の意義と課題が問われ、書くのが難しい。1987年のサンケイ新聞意見広告訴訟の知識があると解きやすいと思われる。難易度はやや難。
大問2は立憲主義。立憲主義を中心に、権力分立、議院内閣制などの憲法にまつわる問題。問2の2の内閣は7条解散できるため、不適切。問8はソーシャルメディアの一般的な特徴ではなく、民主政治の活性化のための課題として捉えると解答しやすい。難易度は標準。
大問3はGDP・経済成長について。国民所得や財政政策に関する知識を問う問題。問2(1)と問8の計算問題は基本的な計算なため、容易に解ける。難易度はやや易。
大問4は国際経済体制について。第二次世界大戦後の国際貿易に関する知識を問う問題。問3と問5はTPP 11やWTOについてなど細かい知識が求められた。問6は時事問題で話題にあがっていることもあり、正答できた人が多いのではないか。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
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