2022年度 早稲田大学文化構想学部解答速報&入試総評

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このページは2022年早稲田大学文化構想学部の解答速報と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学文化構想学部を受験した人、今後早稲田文構を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。

2022年度早稲田大学文化構想学部の入試の特徴

早稲田文化構想学部の2022年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。

・3教科型

教科配点科目受験者平均点合格最低点
外国語75英語36.901130.6
国語7548.950
地歴50日本史31.489
世界史27.322
合計200-

・英語4技能テスト利用型

教科配点科目受験者平均点合格最低点
国語7550.82185
地歴50日本史33.764
世界史28.940
合計125-

またセンター利用入試(センター試験+一般入試)では以下のようになっている。

教科配点科目受験者平均点合格最低点
外国語75英語40.158149.5
国語7551.586
センター試験科目
50指定科目40.838
合計200-

2022年度早稲田大学文化構想学部解答速報

では本年の早稲田大学文化構想学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)

英語

2022年度 早稲田大学 文化構想学部 英語

国語

2022年度 早稲田大学 文化構想学部 国語

日本史

2022年度 早稲田大学 文化構想学部 日本史

世界史

2022年度 早稲田大学 文化構想学部 世界史

入試総評

本年の早稲田大学文化構想学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)

英語

大問1は適語補充問題。Aは動物の意識と経験についてでBが科学理論の反証可能性について。語数はそれぞれ214語と270語で、分量としては昨年並み。正解選択肢ではないが foothold, delude, birthmark, watermark など難単語や難熟語が多くあった。全ての単語・熟語を網羅するのは難しいので、選択肢の意味が分からず解答を確定しづらい問題が何個かあるのは仕方がないか。難易度はやや難

大問2は内容一致問題。Aが語りによる文化の伝達(184語)でBがダンサーに必要な資質(256語)、Cが広告の性別類型の影響(521語)。Cのジェンダーの類型については頻出のテーマとなっている。全体的に英文の内容は理解しやすく、該当箇所も見つけやすいため、いかに時間をかけずに正解を出せるかが重要となる。難易度は標準

大問3は脱文挿入問題。内容は先人の知恵を受け継ぐ文明の連続性について(667語)。1つ間違うと結果的に2つ間違えてしまう可能性が高いので、丁寧に読解を進めていき、失点をなるべく抑えていきたい。指示語代名詞・接続詞だけでなく論理的な指標、時代背景や登場人物についてをも判断材料とすると解きやすい。難易度はやや難

大問4は会話文問題。今回は家で観る映画をめぐる男女が会話設定。7つの空欄に対して選択肢は13個と多いが、選択肢自体は簡単な単語で構成されていることが多い。文脈判断や熟語の知識はもちろん、動詞の原形・現在形、現在進行形、過去形・過去分詞、名詞、前置詞、副詞などの品詞に着目し、文法的に入るかどうかから絞っていける。34の put off 「不快にさせる」はなかなか難しかったのではないか。難易度は標準

大問5は英作文。パンデミックが加速させた生活様式のオンライン化についの長文(246語)を読み、要約した英作文を与えられた出だしに従って4〜10語で書く形式。長文が導入、具体例、まとめという3つのパラグラフに分かれており展開が分かりやすいが、年によってはパラグラフが2つということもあるため注意が必要。一昨年から、本文から連続した3語以上を抜き出して使用することは出来ないという制約があることも念頭においておきたい。要点をいかにピンポイントにかい摘んで自らの言葉に簡潔に落とし込むかという要約力が非常に重要になる。難易度は標準

文化構想学部の英語は、16年連続して同じ大問数・設問数・設問構成のパターンを踏襲している。基礎知識はもちろん、過去問演習を通して上記したそれぞれの大問に必要な力を磨いていきたい。今年度はテーマも人文科学系から社会科学系、自然科学系と万遍なく出題されている。特定の分野に偏らず、幅広いテーマの英文を読んで慣れていきたい。全体的な難易度は標準

日本史

大問1は古代~戦後における治水と灌漑の歴史について。問1は史料問題であるからやや難であり、「山川藪沢の利は公私ともにせよ」が、山川藪沢は皆が利用せよという意味であることが読み取れるかどうかがカギとなった。問8についても、著名なお雇い外国人ばかりではあるが、功績の内容については詳細な知識が含まれており、少し判断材料にしづらかったか。難易度は標準

大問2は奈良時代〜明治時代の印刷文化について。問1と問10と、年代整序が2題出題されている。問1はZ.1167年→X.1179年→Y.1180年で正解はオ。問10は、Y.1877年→Z.1888年→X.1890年で正解はエ。年代整序と聞くと難しく感じる人が多いかもしれないが、今回は時期が明確なものが多く、正解しやすかったのではないか。問7はイ・エが正解。ア 町方独自の町火消を組織、ウ 検見法ではなく定免法、エ 上げ米を大名に命じた。アとエで迷った人もいるだろう。難易度はやや易

大問3は古代〜戦後の女性の活躍、ジェンダーの歴史いついて。問5はイ独自の掟をつくることは禁じられていない、ウ仲買の仲間もある。でイとウが正解。教科書に記述があるとはいえ知識としては詳細なレベルなのでやや難。教科書では少し触れられている程度でも、教科書に記載されていることには変わりないため、抜け目の無い知識量を付けるのが理想。難易度はやや難

大問4は古代〜現代の鉄の歴史について。問1の正解はウで詳細な知識ではあるが、選択肢吟味の際に他の遺跡が大阪府ではないことに着目出来ていれば消去法で正解出来るだろう。これは問10のウにも同じことが言える。自分の知らない知識に対しても、別角度から諦めずにアプローチすることが大切。問7も詳細な知識ではあるが、「労働組合期成会」「砲兵工廠」や漢字4字というヒントから鉄工組合という正解を連想したい。

大問3など一部難しい問題も見られるが、政治史と社会経済史の基本的な出題内容が多くを占める。いかに正確な知識があるか、いかにその知識を様々な形でアウトプットできるかに比例して点数が取れるような良問となっている。記述問題では漢字の覚え・書き間違いに注意。過去に読みを書かせる出題もあるため、単語は読み・漢字ともに正確に理解しておきたい。全体的な難易度は標準

世界史

大問1は各地の古代文明について。設問1について、イは刑罰は身分に関わらずとあるのですぐに誤りと判断できる。ウは、玉座に座るのは王ではなく太陽神ではないため誤り。エの「ウルナンム法典」はハンムラビ法典に先行する存在。教科書や図説の解説文に記載されている。史料の存在意図まで確認しているかどうかが重要。設問4イが正解。アは「紀元前2000年」が誤り。中米最古のオルメカ文明でも成立は紀元前1200年頃である。ウは「大型の家畜」が誤り。エは「都市国家間で同盟を強化」が誤り。資料Dがマヤ文明の祭壇であること、アステカ帝国がコルテスに侵攻された際、都市国家間の同盟を切り崩されたことを知っていれば誤りと判断できる。受験世界史の知識としては非常に詳細な部類。もっとも、文化構想学部では古代文明は頻出のテーマであるため、この辺りをも抑えていた人もいたのではないだろうか。難易度はやや難

大問2はローマ帝国の防御体制について。設問1の答えはエであり、アは重装騎兵ではなく重装歩兵。設問2はアクティウムの海戦の地理的位置が問われた。ギリシア西海岸沖で設問に合う答えはギリシア。設問3は王莽。ここではフォントの関係上「莽」となっているが、正しくは真ん中部分は「大」ではなく「犬」。「、」を付けるのを忘れないようにしたい。設問4の答えはイ。『ゲルマニア』は後1世紀の作品で、『ガリア戦記』は前1世紀。設問5の正解はエだが、アのササン朝の建国は224年で2世紀ではなく3世紀である。設問3・4・5は正解にたどり着くためには正確な年代の知識が必要であり、そこまでの知識量があるかどうかで大きく差が出たか。難易度は標準

大問3は東南アジア史。設問1はウとエが解答と明確に大学側から発表された難問。エのチャンパーを滅ぼしたのは李朝ではなく陳朝であるため明白な誤りということが分かるが、ウに関しては「13世紀までの諸島部では…仏教は比較的低調」とあるが、確かにシュリーヴィジャヤ王国やシャイレンドラ朝はあったものの、「13世紀までの諸島部」では仏教よりもヒンドゥー教のほうが盛んに信仰されていたため正文との判断も出来る。また、イに関しても漢の支配領域は紅河デルタ周辺までではなく、それよりも南のユエ付近にまで及んでいるため、誤文だと判断することもできる。イとウで迷った人が多いだろう。難易度はやや難

大問4は中国の冊封体制とアジアについて。設問1の正解は「趙佗」。山川用語集「南越」の項の説明文レベルの人名で難問。趙佗は秦の官吏として南海郡に派遣された人物である。設問3はハ(1858)→ホ(1867)→ニ(1883/84)→ロ(1884)→イ(1885)の順で答えはホ、ロが正解。これは細かな年号を知らなくても、フランスによる東南アジア進出の過程をもとにすると解答を導き出せる。設問4について誤りはイであるが、これも難問。日本は台湾出兵に際して列強に通達していない。怪しい記述であるが自信をもって判断するにはかなりつっこんだ知識が必要か。難易度はやや難

大問5はアフリカ大陸におけるイスラーム史。設問1の正解「ミスル」は基礎事項で、設問3の正解はエ「岩塩」。サハラ縦断交易については多くの教科書が岩塩製造場の写真を載せている。この辺りは易しい。難易度は標準

大問6は19世紀のフランス史についての史料問題。昨年の大問6も同じ様にロシア革命に関する史料問題が出題された。設問1の正解はルイ=フィリップ(位1830~1848)。史料1中の「孫のパリ伯に…」のみからの解答は難しいため、史料2を最後まで目を通し、史料が1848年の二月革命・臨時政府と判断し、失脚した王としてルイ=フィリップと判断する。設問2は人物自体マイナーではあるが、消去法で判断していきたい。アはシャルル10世、イはルイ=フィリップ、ウはナポレオン3世についての文章。設問7はイ「オーストリア」が正解だが、難問。過去問をある程度やっており、2019年の大問5でポーランド=リトアニア共和国に関しての出題からの知識が役に立った人もいるのではないだろうか。難易度はやや難

大問7はインド現代史についての史料問題。史料についての「ある地域」の判断が付くかどうかがカギとなった。史料中に見る「会議派」や「ムスリム」、「非協力」などからインドと推測出来る。史料①をインドとして、セーヴル条約をカリフ制への攻撃としてとらえたムスリムの間に起ったカリフ擁護運動であるヒラーファト運動と判断すると設問1は判断出来る。設問5はパキスタンではなく、そこから分離したバングラデシュと文脈から判断する。難易度はやや難

大問8はフェミニズムと絵画について。絵画史は、文化構想学部頻出のテーマとして定着している。絵画の様式で、その絵画の描かれた地域や年代を区別出来るようにしておきたい。設問6の答えはイ。アの「フォーヴィズム(野獣派)」は20世紀、ウの「ロートレック」は後期印象派、エのピカソは20世紀。上記した特徴と時代を関連して覚えていれば容易に解ける。難易度は標準

古代から中世、近代、現代と時代を追って出題される形式は踏襲されている。地図問題と論述問題も復活しておらず、形式はだいぶつかめるだろう。史料問題についてやや難と思われる出題も散見されるため、教科書だけでなく資料集なども活用して学習を進めていきたい。もともと難化傾向が続いていたこともあり、全体的な難易度は標準

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