2021年度早稲田大学商学部解答速報&入試総評
このページは2021年早稲田大学商学部の解答速報と入試総評のページだ。本年の早稲田大学商学部を受験した人、今後早稲田大学商学部を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
2021年度早稲田大学商学部の入試の特徴
早稲田大学商学部の2020年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
外国語 | 80 | 英語 | 44.227 | 127.45 |
国語 | 60 | 38.011 | ||
地歴・公民または数学 | 60 | 日本史 | 33.801 | |
世界史 | 40.227 | |||
政治・経済 | 26.627 | |||
数学 | 9.504 | |||
合計 | 200 | - |
※合格最低点は、学科により若干異なり、上記の合格最低点はその中でもっとも高い最低点を示しています。
2021年度早稲田大学商学部解答速報
では本年の早稲田大学商学部の解答を公開しよう。(英語、数学のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
数学
国語
日本史
世界史
入試総評
本年の早稲田大学商学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
大問数は昨年通り。
大問1は会話文の問題。ホテルのチェックアウトの客とホテルマンの会話。語数は約350words。空所補充、同意表現選択、語句整序問題が出題された。空所補充問題は前後の文脈を把握すると解きやすい。難易度は標準。
大問2は長文読解。バイリンガルと認知症について。語数は約740words。内容一致、空所補充、同義語選択、語句整序問題が出題された。全体的に選択肢で迷う問題はなく、解きやすいと思われる。難易度は標準。
大問3も長文読解。出生率を上げるための有効的手段について。語数は約550words。内容一致、空所補充、同義語選択問題が出題された。内容一致問題で文章の細かいところまで把握しないと解けない問題があったが、総じて基本的な問題が多かったと思われる。難易度は標準。
大問4も長文読解。個人情報保護と企業の利益の相関について。語数は約670words。内容一致、空所補充、同義語選択、タイトル選択問題が出題された。商学部らしい専門的な内容で、英文で使われている語句も難しく、他の大問と比べると読みにくいと思われる。難易度はやや難。
大問5も長文読解。新型コロナ対策について。語数は約660words。内容一致、空所補充、同義語選択問題が出題された。このご時世についての話ということもあり、内容も理解しやすく、語彙も標準的で、特別難しい問題もないため、確実に点を取りたい。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
数学
大問数、出題形式ともに昨年通り。
大問1は小問集合。三角関数、微分法、不等式、式と証明の4つの小問となっている。三角関数の問題は正弦定理を使い、yから出発してへんの長さを角α、βで表す。式と証明は目的関数(x-1)(y-2)(z-3)を展開し、相加・相乗平均を用いるとよい。難易度は標準。
大問2は空間図形。立方体に内接した円柱についての問題。(2)の立方体の側面にある線分は回転軸と平行であることに気をつけたい。平面、円、直線の方程式を駆使して計算していきたい。難易度はやや難しい。
大問3は整数の問題。整数の正の約数の和についての問題。(1)は225の正の約数の和は直接計算できるが、(2)を考えると、一般式を立てて計算したほうがいい。(2)は正の約数の和が奇数となる条件を見つけて、計算していく。難易度は標準。
全体的な難易度なやや易化。
世界史
大問数、出題数、出題形式ともに昨年通り。
大問1は古代ローマの貨幣について。問E・Kは消去法でも解くのが、難しい。問Hのディオクレティアヌスが最高価格令を発令したことは一部の教科書に載っているがが他の選択肢からの消去法も厳しい。難易度は標準。
大問2は儒学について。問Aは朱熹が四書を重んじていたことを知っていれば解ける。問Cの法馬法は馬の供給があまりない華南ではなく華北が多かった。難易度は標準
大問3はイギリス史。問Hのジェームズ1世は商人の独占を認めた。問Iのチャールズ1世は議会の権利の請願を受け入れたのちに、解散した。誤答の選択肢がやや細かいため、惑わされないように、気をつけたい。難易度は標準。
大問4は黒人の歴史について。昨年にアメリカで話題となったBLM運動に沿った内容の出題となっていた。空欄1〜3は基本問題で、昨年出題があった南海会社がリード文にある。4のヴァージニアは細かいが、問題文から推測し正解したい。14の論述は公民権法を制定したのがジョンソン政権であること、キング牧師の暗殺を引き金とした暴動、南部の白人が共和党へ流れたことなどを指摘して記述したい。難易度は難しい。
全体的な難易度は難しい。
日本史
大問数、設問数ともに昨年通り。
大問1は古代の稲作について。正誤判定問題が多く、選択肢の内容も判断しやすいものが多いため、満点を取りたいところ。難易度はやや易。
大問2は史料問題。室町時代の建武式目の一部を引用して出題された。問F、Iは少し難しいが、消去法を使えば解ける問題。問Hも難しく、a、bの年代を知っている受験生が少ないと思われる。難易度は標準。
大問3は江戸時代の農村について。農民の階層文化について、史料の一部を引用して出題された。問4は史料を読み取り、正解を選びたい。商学部の問題はスピードが大事なため、ここは素早く解答したい。難易度は標準。
大問4は伊藤博文についての史料問題。問Bは細かい知識があるため、正誤判定が難しい。問Jも難しく、史料Ⅲが第二次伊藤博文内閣のものであることを踏まえ、消去法で答えたい。難易度はやや難しい。
大問5は大隈財政と松方財政、大正・昭和初期の文化について。Ⅰが大隈と松方、Ⅱが大正・昭和の問題となっている。問Eは産業革命期の構造に関する知識で、経済学の分野の知識でやや難。他の設問は比較的標準的な知識であるため、正解したい。難易度は標準。
大問6は高度経済成長について。昭和の戦後からの政治・経済からの出題で、細かい知識を問う問題が多く目立った。特に問Dは早慶受験レベルでも難しい。この問題は捨ててもいいと思われる。問Hの「飼育」は大江健三郎の著書ということはおさえたい。難易度は難かしい。
全体的な難易度は昨年並み。
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