2021年度早稲田大学文学部解答速報&入試総評
このページは2021年早稲田大学 文学部の解答速報と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学文学部を受験した人、今後早稲田文学部を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
2021年度早稲田大学文学部の入試の特徴
早稲田大学文学部の2020年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
・3教科型
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
外国語 | 75 | 英語 | 43.440 | 132.2 |
国語 | 75 | 48.148 | ||
地歴 | 50 | 日本史 | 29.590 | |
世界史 | 36.706 | |||
合計 | 200 | - |
・英語4技能テスト利用型
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
国語 | 75 | 49.810 | 83 | |
地歴 | 50 | 日本史 | 31.953 | |
世界史 | 38.695 | |||
合計 | 125 | - |
センター試験利用入試(センター+一般方式)
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
外国語 | 75 | 英語 | 47.495 | 147 |
国語 | 75 | 51.410 | ||
センター試験科目 | 50 | 指定科目 | 80.944 | |
合計 | 200 | - |
※ 学部指定のセンター試験科目を複数受験している場合は最高得点の科目を利用しています。 ※ センター試験科目の点数は大学入試センター試験得点(100点配点)を50点配点に換算しています。 ※ センター試験科目の上記受験者平均点(成績標準化前)は、文学部受験者の大学入試センター試験得点(100点満点)を平均したものです。 この表を見ればわかる通り、早稲田大学は成績標準化を採用している。 素点での得点ではないことに注意だ。 一般にどの科目も平均点を超えて得点することが望ましいと言えるだろう。
2021年度早稲田大学文学部解答速報
では本年の早稲田大学文学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
国語
日本史
世界史
入試総評
本年の早稲田大学文学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
大問数、出題形式共に昨年通り。
大問1は英文空所補充問題。A、B2つの英文を読み、英文に設けられた空所に適語を補充する問題。Aは個人と伝統の関係についての英文、Bはカルタゴとローマの抗争の関係について。語数はAが約230words、Bが約270words英文と選択肢ともに語彙レベルが高い。文脈から推測しないといけないが、読み取りにくい英文となっている。難易度は標準。
大問2は長文読解問題。A、B、Cの3つの英文を読み、3つの英文の内容一致を答える問題。AはSNSの感情伝染について、Bが疫病とシェイクスピアについて、Cは人間の脳について。語数はAが約180words、Bが270words、Cが520wordsとなっている。大問1と比べると選択肢、英文共に語彙レベルが標準的なため解きやすいと思われる。難易度は標準。
大問3も長文読解。アダムスミスの経済論について。語数は約650words。英文中の7箇所に英文を補充する問題。文の前後や代名詞、時系列などに気をつけると比較的解きやすいと思われる。難易度は標準。
大問4は会話文。高齢者について話す友人同士の会話。語数は約210words。こちらも空所補充問題となっており、7箇所の空所を補充する。対話が抽象的なため、理解しにくいので、文法の知識で絞り、それでも迷ったら文脈から推測したい。難易度は標準。
大問5は英作文。遅読の長所について。速読と遅読についての英文を読み、それに対する要約を書き出しに続いて大体4〜10語補充する問題。要点は把握しやすい英文だが、まとめるのは難しい。難易度はやや難。
全体的な難易度は昨年並み。
日本史
大問数は昨年通りだが、設問数は少し減少した。
大問1は原始から古代の交流について。旧石器時代から古墳までの社会史を中心とする出題。問1、問3がやや細かい知識で難しい。問6は初めて見る用語で戸惑うが、舶載から連想できると思われる。難易度は標準。
大問2は古代の都城について。藤原京と平安京の政治史についての出題。問1は耳成山の漢字に気をつけたい。また、問1と問2の藤原京の図を用いた問題は教科書に図の掲載があるが、細かい知識で難しい。難易度は標準。
大問3は中世の武士について。鎌倉時代から戦国時代までの武士について政治、社会、文化史が出題された。生後問題は教科書の記載に沿った内容であるため、全問正解したい。問4はやや細かい知識なため、消去法で解答したい。難易度は標準。
大問4は鎖国時の海外情報について。早稲田大学での頻出テーマなため、過去問対策をして全問正解したい。難易度は標準。
大問5は原敬の人物史について。問2は難しく、アからウの内容を知らない受験生がほとんどだと思われる。問8は細かい知識で、韓国併合と合わせておさえたい。問9は台湾監督から消去できる選択肢があるが、エとオが難しい。難易度は標準。
大問6は文化遺産と保護について。文化遺産について、古代から近現代までの文化史からの出題。問1、3、6は頻出内容だが、問2は難しく、与えられた情報から人物を絞りにくい。問5も難しく、やや細かい知識で、人物の関係について把握しておく必要がある。難易度はやや難。
全体的な難易度はやや易化。
世界史
大問数が昨年より1題増え、9題になった。
大問1は古代オリエントについて。問2は問題文をしっかり読み、王国の創始者が問われているため、間違えてアッカドと答えないように気をつけたい。問4がバビロン第一王朝が成立したのは紀元前19世紀初めで、全盛期のハンブラビ王時代を想定しても、難しい。難易度は標準。
大問2は元号について。古代中国史からの出題となっている。問1の春秋は魯の年代記。魯は孔子の出身地。問3は地理的位置を把握していれば、過りを判断できる。難易度は標準。
大問3は中世のヨーロッパについて。問1はピサも有名な東方貿易で活躍しているが、ヴェネツィアよりも規模が小さいため誤りだとわかる。難易度は標準。
大問4はヨーロッパと中国について。問2は消去法で正解したい。問6もやや難しく、また問6も難しい。難易度は標準。アダム=シャールも大砲を鋳造しているが、今回はフェルビーストが正解。難易度は標準。
大問5はヨーロッパの宗教戦争について。問2のシャルル9世はユグノー戦争が始まった時のフランスの王という知識はやや細かい知識だが、ルイ11世と2択まで絞りたい。問4の命名の由来と時代を結びつけたい。難易度は標準。
大問6はビスマルク体制について。問1もチャーチルは1951年から首相となり、イギリスの核保有を実現。問6のヴィルヘルム2世はオランダに亡命しているため、処刑されたというのは誤りだ。難易度は標準。
大問7は第二次世界大戦後の英米の動きについて。問1のチャーチル首相は1951年から核保有を実現している。問6は国際復興開発銀行は容易だが、漢字で答えるため、IBRDと答えないように気をつけたい。難易度は標準。
大問8は聖ソフィア聖堂について。設問が1つだけで、今までにないパターンだった。2020年に博物館からモスクへ戻ったという話題の写真を用いての時事問題だった。難易度は標準。
大問9は中世から現代の西洋美術史について。問2はピカソの作品を選択させる写真問題だった。aがゴッホのひまわり、bがピカソの泣く女、cがマティスのイカロス、dがアンディ=ウォーホルのマリリンだった。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
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