2021年度 早稲田大学教育学部解答速報&入試総評
このページは2021年早稲田大学教育学部と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学教育学部を受験した人、今後早稲教育学部を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
2021年度早稲田大学教育学部の入試の特徴
早稲田大学 教育学部の2020年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
学科・専攻・専修 | 配点 | 合格最低点 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
外国語 | 国語 | 数学 | 地歴または公民 | 理科 | ||||
教育学科 | 教育学専攻 | 教育学専修 | 50 | 50 | 50 | 94.623 | ||
生涯教育学専修 | 50 | 50 | 50 | 94.882 | ||||
教育心理学専修 | 50 | 50 | 50 | 98.202 | ||||
初等教育学専攻 | 文科系 | 50 | 50 | 50 | 91.746 | |||
理科系 | 50 | 50 | 50 | |||||
国語国文学科 | 50 | 50 | 50 | 108.651 | ||||
英語英文学科 | 50 | 50 | 50 | 109.081 | ||||
社会科 | 地理歴史専修 | 50 | 50 | 50 | 97.133 | |||
公共市民学専修 | 50 | 50 | 50 | 96.849 | ||||
理学科 | 生物学専修 | 50 | 50 | 50 | 92.217 | |||
地球科学専修 | 50 | 50 | 50 | 87.090 | ||||
地球科学専修 <地学選択者募集枠> | 50 | 50 | 50 | 84.245 | ||||
数学科 | 50 | 50 | 50 | 124.206 | ||||
複合文化学科 | 文科系 | 50 | 50 | 50 | 112.245 | |||
理科系 | 50 | 50 | 50 |
※外国語は英語、ドイツ語、フランス語から1つ選択。
地歴公民は世界史B、日本史B、地理B、政経から1つ選択。
理科は物理、化学、生物、地学から1つ選択。
初等教育学専攻、複合文化学科は文化系、理科系のどちら一方から選択可能。
※英語英文学科の受験外国語は英語のみ選択可 合格基準点+すべての科目で合格基準点を設けています。基準点に満たない場合は、不合格となります。 また、以下の学科は、それぞれ次のような条件を特定科目の合格基準点としています。 (1)国語国文学科 科目[国語]:国語国文学科の全受験者の平均点 (2)英語英文学科 科目[英語]:英語英文学科の全受験者の平均点 (3)数学科 科目[数学]:数学科の全受験者の平均点
2021年度早稲田大学教育学部解答速報
では本年の早稲田大学教育学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
文系
英語(文理共通)
国語
世界史
日本史
地理
政治・経済
理系
数学
化学
物理
生物
入試総評
本年の早稲田大学 教育学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
文系
英語
大問数と設問数ともに昨年通り。
大問1は長文読解。心理学における文化の重要性について。語数は約600words。文化心理学についての考察だが、エッセイに近い感じがする文章だ。語句整序問題、空所補充問題などが出題された。文脈をしっかり読み取れば、難しい問題は見当たらなかった。難易度は標準。
大問2も長文読解。アメリカでのニ言語・ニ文化教育について。語数は約950words。主に下線部の語句も意味を問う問題が出題された。教育プログラムについてのテーマであり、読みにくくなく、設問も解きやすい問題ばかりだった。難易度は標準。
大問3も長文読解。双子の宇宙飛行士の研究について。語数は約560words。空所補充問題で入らないものを選ぶ問題と、下線部問題で置き換えることができないものを選ぶ問題が出題された。ケアレスミスに気をつけたい。難易度は標準。
大問4も長文読解。子供が抱く肯定意見について。語数は約680words。英文は比較的読みやすい。代名詞がさすものを選択する問題が2つ出題され、どちらも同じことを指すため気をつけたい。難易度は標準。
大問5は会話文問題。生活がだらしない友人との会話。主に内容把握問題が出題された。会話文特有の口語表現があまりなく、読みやすい英文だった。会話をしっかり追い、だれが発言しているかを把握しておくとよい。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
国語
世界史
大問数を4題、設問数50問の方式は昨年通り。今年は記述問題がなくなった。
大問1はバチカンの歴史について。(4)はプルガリア帝国は併合される以前にギリシア正教に改宗した。問1、問2は知識が細かく、難しい。問2はクロティア人はフランク王国からカトリックの文化を受容した。難易度は標準。
大問2は大学の歴史。(1)の下線部のファーティマ朝は909〜1711年に存在したという知識が必要だ。(6)はオックスフォードが12世紀の後半、ケンブリッジは13世紀初。問1のJ.S.ミルの女性半生系の提唱は難しい。難易度は標準。
大問3は民族の移動・融合・征服について。(1)の半坡遺跡は黄河流域の遺跡という知識は細かい。(9)は難しく、道武帝は北魏の建国社であること、孝武帝の時代の出来事のうちに洛陽遷都などの時期がわからないと解けない問題。難易度は標準。
大問4は清朝末期の変動について。正誤文選択問題で全部選ぶという問題があり、難しいかった。(8)の長崎清国水兵事件は教科書に記述があるが、難しい。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
日本史
大問数、設問数ともに昨年通り。
大問1は律令国家の地域支配について。問1は難しい。西都原古墳群の所在地かた宮崎とわかるが、それがわからなくとも、薩摩国の隣国を考えると解ける。問2の渤海を書く記述問題で、漢字ミスなどのケアレスミスは気をつけたい。
難易度は標準。
大問2は鎌倉について。一遍聖絵の場面と鎌倉要図を用いた問題が出題された。問3、問5は難しい。問6も地図が教科書に記載されているが、細かい知識。問7の和賀江島は早大の法学部で出題されていた。難易度は難しい。
大問3は江戸時代の国学・蘭学について。問2の記述問題は寒暖計から平賀源内を想定できるか。問4の史料問題も細かく、空欄前後の文脈から導けるかが鍵となる。難易度は標準。
大問4は近現代の沖縄について。細かい知識を要する問題がある中、正誤判定問題が設問の半分を占めていた。問2の近衛文麿は難問。問4は北海道の衆議院選挙は他の府県と比べると遅れている。難易度はやや難しい。
大問4は吉野作造の史料問題。民本主義の史料を用いて、大正時代から昭和戦前期の政治・文化について問われた。基本的に標準的な問題が多かった。問4はすべて選ぶ可能性があったため、消去法を用いての戦法が使えず、苦戦したと思われる。難易度はやや難しい。
全体的な難易度はやや難化。
地理
大問数は昨年通りだが、今年度からマーク解答用紙を使用した形式に変わった。
大問1は民族と紛争について。シリアの内戦、ミャンマーのヒンギャ弾圧など、近年の時事的内容が出題された。問4の正誤判定問題は難しく思われた。難易度はやや易。
大問2は4カ国の貿易と貿易協定について。Aイギリス、Bオーストラリア、C中国、Dメキシコの貿易とその貿易協定についての出題。問2ではBrexitという時事用語が出題された。難易度は標準。
大問3は南アメリカの4カ国の地誌。1ペルー、2アルゼンチン、3ブラジル、4ベネズエラに関する問題。問題では国名が伏せられているが、国名を特定する情報は多くあり、国名を特定するのは簡単だったと思われる。問4のブラジルの日系人の数を答える問題は難しいが、ブラジルの総人口が約2億人と推測できれば、解答を絞れる。難易度は標準。
大問4はヨーロッパについて。主に西部ヨーロッパ地域の産業、農業の発展についてが出題された。全体的に基本的な知識を問う問題が多いため、ここで高得点を狙いたい。難易度は標準。
全体的な難易度は易化。
政治・経済
理系
数学
大問数は昨年通り。
大問1は小問集合。高次方程式、積分法、微分法、場合の数の4題からなる出題だ。高次方程式は4次方程式の複素数解を与えて因数分解する。場合の和は余事象とベン図を使って計算したい。難易度はやや易。
大問2は平面ベクトルについて。単位円に内接する三角形をベクトル方程式から把握する問題。内積で処理するのではなく、座標で処理するとよい。難易度はやや難。
大問3は図形と方程式、微分・積分法。パラメータを含む3次関数の方程式から通過領域を求める問題。リード文にxの値を固定してパラメータを動かした時のyの値を求める誘導がある。難易度はやや易。
大問4は数列の問題。1辺の長さが1の正三角形を規則に従って重ねてできる図形の中でいくつ正三角形ができるかを数える数列。下向きの三角形の個数が厄介で、nが偶数か奇数かを場合分けすることが大切だ。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
化学
物理
大問数は昨年は3題だったが、今年は従来どおりの2題に戻った。
大問1は力学について。台車と台車に接する2物体の運動について。問1、2の台車を固定する問題は基本的な力のつりあいの問題であるため、確実に点を取りたい。問3から5は
加速度の大きさaを用いて、運動方程式を作るときに慣性力が必要となる。難易度は標準。
大問2は電磁気の問題。コンデンサーとコンデンサー回路に関する問題。問1、2は真空の誘電率とクーロンの比例定数kの知識がないとつまづいてしまう。問4以降は立方体のコンデンサー回路問題で、あまり見慣れない設定で難しい。計算していくと設定に慣れていくが、最後の問題に辿り着く頃には時間がなくなっているかもしれない。難易度は標準。
全体的な難易度はやや難化。
生物
慶早進学塾オンラインコース
- 勉強しているけれど、なかなか結果がでない
- 勉強したいけれど、何からやればいいか分からない
- 近くに良い塾や予備校がない
- 近くに頼れる先生がいない
慶早進学塾ではそんな方のために、オンラインコースという、テレビ電話やチャットを通じて指導するコースを用意しています。