2020年度早稲田大学商学部解答速報&入試総評
このページは2020年早稲田大学商学部の解答速報と入試総評のページだ。本年の早稲田大学商学部を受験した人、今後早稲田大学商学部を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
早稲田大学商学部の入試の特徴
早稲田大学商学部の2019年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
教科 | 配点 | 科目 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|---|
外国語 | 80 | 英語 | 39.559 | 129.25 |
国語 | 60 | 37.676 | ||
地歴・公民または数学 | 60 | 日本史 | 38.029 | |
世界史 | 40.008 | |||
政治・経済 | 22.604 | |||
数学 | 16.226 | |||
合計 | 200 | - |
※合格最低点は、学科により若干異なり、上記の合格最低点はその中でもっとも高い最低点を示しています。
2020年度早稲田大学商学部解答速報
では本年の早稲田大学商学部の解答を公開しよう。(英語、数学のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
数学
国語
日本史
世界史
政治・経済
入試総評
本年の早稲田大学商学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
出題形式は例年通り。
大問1は会話文読解問題。大学の寮でのルームメイトの会話について。空所補充問題と同意表現選択問題が出題された。日常会話の慣用表現の知識が必要。文脈をしっかり把握し、代名詞の内容が当てはまるものを選ぶとよい。難易度は標準。
大問2は長文読解問題。健全な社会生活が及ぼす健康問題についての長文。語数は約580words。内容一致問題、同意表現選択問題、空所補充問題、タイトル選択問題、整序英作文問題が出題。空所補充問題は、語彙、慣用句、内容的なものなど多岐な知識が問われた。設問はそこまで解答に迷うものは見当たらない。難易度は標準。
大問3も長文読解。JOMOSとFAMOSの異なる概念についての長文。語数は約610words。内容一致、不一致問題。同義語選択問題、空所補充問題が出題。同義選択問題は、大問2より難しい単語が問われたが、文章を把握すれば解ける。内容一致問題は少し細かい知識が問われたが、後の設問は解きやすい。難易度は標準。
大問4も長文読解。運動しないことの危険性についての長文。語数は約500words。空所補充問題、語句整序問題が出題された。空所補充で数字を埋めるところは、英文をしっかりと読む必要があった。設問1の空所補充問題は昨年見られなかった設問になっている。難易度は標準。
大問5も長文読解問題。イギリスの大学についての長文。語数は約770words。内容一致、不一致問題、空所補充問題、同意表現選択問題、和文英訳が出題。馴染みの薄いイギリスの地名がでてきて、若干読みにくいが、しっかりと英文の内容を把握したい。和文英訳は難しくはないが、与えられた日本語の意味に適切な動詞を与え、冠詞や単数系、複数形の選択に気をつけて解答したい。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
数学
出題形式は例年通り。
大問1は小問集合。(1)は積分法、(2)は整数、(3)は三角関数、数列、(4)は空間図形、ベクトルの問題が出題。(1)は両辺の最高次数に関する方程式をm,nが自然数であることに注意する。(4)は空間座標内で各点の座標を設定すると解きやすい。難易度は標準。
大問2は2次関数の問題。合成関数を利用した関数で、与えられた条件を解釈するのが難しい。(1)は具体的な計算であり、ここは点を取りたい。(2)は必要条件の絞り込むをする。ƒ(x)=xを満たすxに着目する。難易度はやや難しい、
大問3は数列の問題。数列の相加・相乗平均の大小関係に関する問題。与えられた条件がややこしく、抽象度が高い。(2)(3)まで着手できた受験生はわずかだと思う。(1)は条件を満たす具体的な計算。ここは解けて欲しい。(2)は帰納法で示す。難易度は難しい。
全体的な難易度は難化。
世界史
出題形式は例年通り。
大問1は共和政ローマの「内乱の1世紀」について。内乱の1世紀に関する出来事や人物を中心に出題。問C、D、Fは難しい。正誤問題は選択肢が細かいが注意深く見れば解ける。また、空所補充問題も一部細かい知識が求められるが、基礎レベルを確実に解きたい。難易度はやや難しい。
大問2は科挙の歴史について。科挙の歴史について瑞から宋の中国からの出題。難しい問題はないため、ここで点を取っておきたい。問Cの安禄山を暗殺したのは子の安慶緒。問Jの公田法は元の侵攻に備えて軍の食料を確保するための法だが、細かい知識。この知識を知っていなくても消去法で解ける。難易度は標準。
大問3は世界史のヒトの移動について。問C-4のザクセン人は南ドイツではなく北ドイツで勢威を誇った。問Jは難問。香港の時事的な問題が問われた。問Lのサイードは細かいが、早慶での出題例がある。難易度は標準。
大問4は株式会社の歴史について。株式というシステムの発展のことを近世から現代までが中心とした出題。商学部らしい問題となっている。論述問題はイギリスのEU離脱に関するテーマで時事的なテーマだ。字数がすこし厳しいが、このことについてのニュースをみていれば解けるだろう。難易度は標準。
全体的な難易度は難化。
日本史
出題形式は例年通り。
大問1は古代の道について。古代の官道に関する問題。奈良から平安時代からの出題。律令体制は本学頻出もテーマ。基本的な知識を問う設問が多い。正誤問題の選択肢が判断しやすいため、取りこぼしはしたくない大問となっている。難易度はやや易。
大問2は中世の史料問題。室町時代に書かれた僧の回想記から引用。史料は見慣れないものだったが、そこまで難しい問題はない。問Aの応永の乱の問題は細かい内容のため、難しい。難易度は標準。
大問3は近世の史料問題。江戸時代の3つの史料と解説文から引用した。これも本学頻出のテーマ。この史料も見慣れないが、読みやすい。問Iの正誤問題が消去法をしてまでも得点したい。問Jはやや難しい。難易度はやや易。
大問4は近代の史料問題。立憲政体樹立の詔、国会開設の勅論、超然主義開設の史料問題。選択肢がよく練られていない正誤問題が多々見られ、判断に悩んでしまう。問Gは難しいが、消去法で処理したい。難易度はやや難しい。
大問5は戦前の経済について。幕末から昭和戦前の日本の貿易や産業に関する出題。論述問題は基本的なレベルだった。問Cの電話の輸入は1877年と細かい知識だが、消去法を利用して解きたい。問GやJは一問一答な知識では対応しにくい。ここで差が生まれるかもしれない。難易度は標準。
大問6は占領期の経済について。戦後の政治経済に関する出題。3年連続で占領政策が出題された。問Eは抽象的な設問で、何を書けばいいか戸惑う受験生も多々いたかと思われる。問FとGは細かい知識で難しい。難易度はやや難しい。
全体的な難易度は難化。
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