2020年度早稲田大学社会科学部解答速報&入試総評

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このページは2020年早稲田大学社会科学部と入試総評のページだ。本年の早稲田大学社会科学部を受験した人、今後早稲田社会学を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。

早稲田大学社会科学部の入試の特徴

早稲田大学社会科学部の2019年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。

教科配点科目受験者平均点合格最低点
外国語5020.85385.5
国語4025.824
地歴・公民または数学40日本史22.865
世界史26.164
政治・経済26.121
数学20.774
合計130-

2020年度早稲田大学社会科学部解答速報

では本年の早稲田大学社会科学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)

英語

2020年度 早稲田大学 社会科学部 英語 解答

国語

2020年度 早稲田大学 社会科学部 国語 解答

数学

2020年度 早稲田大学 社会科学部 数学 解答

日本史

世界史

2020年度 早稲田大学 社会科学部 世界史 解答

政治経済

入試総評

本年の早稲田大学社会科学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます)

英語 

出題形式は例年通り。

大問1は正誤判定問題。2~4行の英文に引かれた下線部から謝りを指摘する問題。昨年までは10問だったが、今年は9問になった。問われていることは基本的事項だが、英文が難しく読みにくい。品詞の理解や動詞の形、語法がポイントとなる。難易度は標準。

大問2は長文読解。ビッグデータに対するあり方についての長文。語数は約1100words。同意表現選択問題、空所補充問題、内容一致問題、要旨選択問題が出題。ここも英文の内容が難しく、語彙のレベルも高いため、内容把握が難しい。同意表現問題は難度の高い意味も問われる。難易度は標準。

大問3も長文読解。マチュピチュが及ぼす空港の建設についての長文。語数は約1000words。設問の構成は大問2とほぼ同じ。内容一致問題の選択肢には紛らわしいものがあり、判断に戸惑う。本文の主旨を答える問題は下線部の難易度が少し高い。難易度はやや難しい。

大問4も長文読解。経済・社会面でのアメリカの政策についての長文。語数は約1140words。設問の構成は大問2、3と同じ。英文の出典がアメリカの外交専門誌だけあって、ここの英文が語彙、内容ともに難しい。同意表現では、文脈から意味を読み解く力が求められる。難易度はやや難しい。

大問5も長文読解。ハーフ人の日本とアメリカの意味の違いについての長文。語数は約1080words。空所補充問題、同意表現問題、内容一致問題が出題された。この長文が一番読みやすい。具体的な例もわかりすく、設問の選択肢も紛らわしいものもないため、ここは確実に正解したい。難易度は標準。

全体的な難易度は昨年並み。

日本史

出題形式は例年通り。

大問1は地方政治について。原始から近代の政治史を中心とした出題。基本的な問題ばかりなため、取りこぼしはしたくない。問5は消去法を駆使して正解した。問10の選択肢もやや迷うところがある。地方自治制度について整理しておきたい。難易度は標準。

大問2は交通の歴史について。古代から現代の経済史からの出題。問2は難しい。大路、中路、小路の区別までしっている人は少ないと思われる。問10も難しく、ある程度までは絞り込めると思われる。グラフは教科書に掲載されている。難易度はやや難しい。

大問3は災害の歴史について。奈良時代から大正時代までの疫病や自然災害を中心とした問題が出題。問1の国分寺、国文尼寺建立の詔の史料は細かい知識を覚えていればとける。問9は一見正しく見えるが、警官ではなく軍隊である。難易度は標準。

大問4は近現代の鉱物資源について。江戸から近代までの鉱山からの問題。2つの史料を引用した問題。基本的な問題とそうでない問題との差が激しい。問2の真珠湾攻撃と同日に上陸した地域を選ぶが、正しい答えが2つあった。大学側から2つのどちらかを選択した場合でも得点を与えると発表した。詳しくは下記のリンクを参照。

https://www.waseda.jp/fsss/sss/assets/uploads/2020/02/2020_nyusi_nihonshi.pdf

問4は太陽のない街の内容が判断基準で難しい問題。難易度は標準。

全体的な難易度は昨年並み。

世界史

出題形式は例年通りだが、本学部の特徴とも言える正解を2つ選ぶ問題は消えた。

大問1は西洋の文化史について。設問の大半が文化史からであり、文化史について学習の習熟度で差が生まれる設問だと思われる。問9の文化史も知識はやや細かい。ゲルニカは1937年に描かれた、シケイロス、サイードは本学部を志望する受験生には解けて欲しい。難易度は標準。

大問2は東南アジア史について。設問の大半が、東南、東アジア史で、すこし日本史関連の出題もあった。問1の各王朝の宗教は間違えて覚えがち。問5のbは外国船にも朱印状があったことは難しい。問9、10の年代序列は細かい知識が求められる。難易度は標準。

大問3はオリンピックの歴史について。今年開催の東京オリンピックの開催を意識した問題で、近代オリンピックの誕生に関するものだった。設問は西洋史が多い。問6の万国博覧会に関しては細かい。1586年はニューヨーク、日本は1867年に初めて参加した。問9、10んぼ正誤判定問題は難しい。難易度は標準。

大問4は中国史。主に東アジア史からの出題。設問1は適切な解答がなかったと大学が発表したため、解答の有無に関わらず得点を与えると発表があった。詳しくは下記のリンクから参照してほしい。

https://www.waseda.jp/fsss/sss/assets/uploads/2020/02/2020_nyusi_sekaishi.pdf

問2のアヘン戦争後もイギリスの貿易収支が改善されなかったため、これがアロー戦争となった。問3の日朝に関する正誤判定がでは差が生まれるところだった。難易度は標準。

全体的な難易度は昨年並み。

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