2020年度早稲田大学理工学部解答速報&入試総評
このページは2020年早稲田大学理工学部と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学理工学部を受験した人、今後早稲田理工学部を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
早稲田大学理工学部の入試の特徴
早稲田大学理工学部の2019年の配点や合格最低点は以下のとおりだ。
・基幹理工学部
学系 | 配点 | 合格最低点 | |||
---|---|---|---|---|---|
外国語 | 数学 | 理科 | 合計 | ||
学系Ⅰ | 120 | 120 | 120 | 360 | 209 |
学系Ⅱ | 215 | ||||
学系Ⅲ | 223 |
・創造理工学部
学科 | 配点 | 合格最低点 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
外国語 | 数学 | 理科 | 空間表現 | 合計 | ||
建築学科 | 120 | 120 | 120 | 40 | 400 | 222 |
総合機械工学科 | 360 | 212 | ||||
経営システム工学科 | 203 | |||||
社会環境工学科 | 222 | |||||
環境資源工学科 | 195 |
・先進理工学部
学科 | 配点 | 合格最低点 | |||
---|---|---|---|---|---|
外国語 | 数学 | 理科 | 合計 | ||
物理学科 | 120 | 120 | 120 | 360 | 235 |
応用物理学科 | 223 | ||||
化学・生命化学科 | 205 | ||||
応用化学科 | 209 | ||||
生命医科学科 | 211 | ||||
電気・情報生命工学科 | 209 |
2020年度早稲田大学理工学部解答速報
※ 合格最低点は正規合格および補欠合格の最低点を表します。ただし、「第二志望学科」においては補欠合格は適用されないため、上記の点数を上回っていても不合格の場合があります。 では本年の早稲田大学 理工学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
数学
化学
物理
入試総評
本年の早稲田大学 理工学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
出題形式は例年通り。全体的に科学的方法・手法についての文章になっている。
大問1は長文読解。航空操縦士の危機回避対策に関することを述べた3つの英文。語数は約1170words。語数も多く、専門的な語彙が多い。内容一致問題、内容不一致問題、内容説明問題。問10の選択肢の判断に悩む、3つの文章の内容を関連づけて把握し、理解した上で設問を解きたい。難易度はやや難しい。
大問2は整序英作文。学問の分析学の大切さについての短い英文中にある5ヶ所に、単語を正しい順序に並べて英文にし、その3番目と5番目を答える問題。空所の前後に気をつけつつ、英文を完成させたい。難易度は標準。
大問3はAが長文空所補充。Bは文、段落整序問題。Aはブラックホールについての長文で、Bはポリマー材の着色についての長文。Aは専門的な内容だが、問題は基本的な文法知識で解ける。
Bは5つの文を並び替え1つの段落にし、それを5段落分並び替えるという問題。一見難しそうだが、選択肢にそれぞれ4つしかないからそれが手がかりになる。難易度は標準。
大問4は長文読解。Aは論理的思考、Bは製品、サービスの基準についての文。Aは毎年でる論理的思考についてもの。昨年に比べると、英文の量は減ったが、設問が独特なため慣れておこう。Bは数学に関するもの。公式を用いた計算問題や、空所補充問題が出題された。難易度は標準。
大問5は共通語補充問題。昨年同様、定義と例文が2つずつあり、その例文の空所に共通する単語を答える問題。書き出しの1字は書いてある。この問題も本学特有の解答方式なので、過去問を解いて慣れておきたい。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
数学
出題形式は例年通り。大問5の問(3)(4)で不適切な解答であると大学が発表し、受験者全員に加点された。
大問1は複素数平面の問題。重心と外心が一致することの着目し、正三角形になることを示す。(2)と(3)は1の3乗根を使うと簡単に計算できる。
大問2は微分法と図形と方程式の問題。放物線上の1点に接する円の中心y座標の極小値を求める問題。(1)(2)は基本的な問題なため、落とせない。(3)は前の問題を利用して、点と直線の公式を使ってできるが、ベクトルでもできる。
大問3は積分法。一定の速度で回る回転体の容器に水を注いだ時の高さを求める問題。古いタイプの問題なため、今の受験生には見慣れない問題で、問題としては難しくはないが、解きにくい問題かもしれない。
大問4は確率、極限、数列の問題。赤玉が出るまで玉をだしては戻すという試行を繰り返す問題。n人全て白の場合また最初の人に戻るため、無限級数の和になる。和の計算には微分法も使える。
大問5は指数関数、領域、積分法。(1)は対称性を利用すると解きやすい。(3)(4)は大学からの発表があった。問題の記述にが不十分な部分があり、適切な解答を導けないため解答に有無に限らず、受験者全員に得点を与えると発表があった。
詳しくは下記のリンクを参照してほしい。
https://www.waseda.jp/fsci/assets/uploads/2020/02/c9357dc3389e67d28a0189cbecd306c3.pdf
全体的な難易度は昨年並み。
化学
出題形式は例年通り。昨年にはなかった短文論述が復活した。
大問1は小問集合。計算問題は例年よりも半分になった。内容的にも基本的なことばかりで、得点源にしやすい。出題範囲は多岐にわたり、β壊変、イオン変形、金属イオン、タンパク質など多様だった。難易度は標準。
大問2は理論と無機の問題。ベンゼンとトルエンの混合溶液の蒸留、硫黄、化学工業について出題された。問2の記述が難しかった、沸騰石が突沸を防ぐ仕組みについて知っていれば解ける問題。硫黄と化学工業の問題は基本的な問題が並んでいた。難易度は標準。
大問3は有機。芳香族化合物の決定は基本的な問題なので、正解したい。また、分子式で答えさせるという目新しい出題も見られた。(2)は糖の知識を問う問題で、二糖と多糖についてとその構造、性質、反応に関する知識が必要。正解を全て選ぶ問題があり、解答に迷った受験生もいただろう。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
物理
出題形式は例年通り。3年間でなかったグラフの描図問題が出題された。
大問1は波動。プリズムでの屈折についての問題。問1、2はヤングの実験についての典型的な問題。問4は二つのスリットに入射する光の経路長やその差を図を書いて考察しないといけない。各経路差を用いて光路差を求め、微小角近似をして、位相差を求める。経路差と光路差をしっかり区別して高得点を取りたい。大学から、問4の(11)(12)は難易度は標準。
大問2は力学。惑星運動と中心力による運動について。問1、2太陽のまわりをまわる惑星運動についての問題。問2は万有引力ではなく、遠心力を求めるので気をつけたい。問1、2は問3以降のヒントになっている。問3以降は面積速度一定問題とおもりの運動についてを答える。問題文の誘導に従えば解ける問題だ。難易度は標準。
大問3は電磁気。磁場に固定された2本のレールに置かれた金属棒の運動について考える。よく見かける問題かと思われるが、レールの長さに比例する抵抗になっていること、電気抵抗のあるブリッジをつなぐことが見かけない。ほとんどが典型的な問題となっている。問9はショートになっていることに気づくと簡単。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
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