2020年度早稲田大学法学部解答速報&入試総評

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このページは2020年度早稲田大学法学部の解答速報と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学法学部を受験した人、今後早稲法を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。

早稲田大学法学部の入試の特徴

早稲田法学部の2019年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。

教科配点科目受験者平均点合格最低点
外国語60英語30.47492.745
国語5023.938
地歴・公民または数学40日本史26.717
世界史26.183
政治・経済23.160
数学160.573
合計150-

2020年早稲田大学法学部解答速報

では本年の早稲田大学法学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)

英語

2020年度 早稲田大学 法学部 英語 解答

国語

日本史

2020年度 早稲田大学 法学部 日本史 解答

世界史

2020年度 早稲田大学 法学部 世界史 解答

入試総評

本年の早稲田大学法学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)

英語

昨年より大問数が増加して、長文読解が2題、読解問題が1題、文法・語法問題が3題、英作問題が2題という形式になっている。

大問1は長文読解。社会的アイデンティティが与える影響についての長文。語数は約960words。段落内容一致問題、内容不一致問題、要旨選択問題、同意語選択問題で構成されており、昨年と同じ構成をしている。英文の語彙レベルは標準的だが、内容一致問題が3つあるため、しっかりと文脈を把握していきたい。難易度は標準。

大問2も長文読解。19世紀のイギリスの鉄道がもたらした発展と影響についての長文。語数は約960words。内容一致問題、内容不一致問題、本文全体の要旨選択問題、空所補充問題、発音・アクセント問題での構成になっている。昨年出題された同意表現を選ぶ問題はなくなった。本文全体を読まないと解けない問題が大問1よりも多いため、しっかり本文を読み込みたい。難易度は標準。

大問3は空所補充問題。図表の読み取りを含む新しい傾向の問題。9行の英文の中の6か所の空所に当てはまる語句を選ぶ。内容はわかりやすく、選択肢にもあいまいな表現はない。表をしっかりと読みとり、それに対応する語句を選ぶ力が求められる。難易度はやや易。

大問4も空所補充問題。5行の英文の中の6か所の空所に適切な前置詞を補充する問題。昨年とは違い、選択する語は一度しか選択できない。問われている問題は基本的なものなので、正解したい。難易度は標準。

大問5も空所の正誤判定問題。空所に入れると文法上間違っているものを1つ選択する形式。誤りがない場合も存在する。昨年と比べると問題数が少し減少した。昨年同様、選択肢全てが正しいことがあるため、注意したい。難易度は標準。

大問6は正誤判定問題。短い英文に惹かれている下線部のうち、文法的に間違っているものを選ぶ問題。大問5同様、誤りがない場合も存在する。紛らわしいところもあるが、ほとんどは標準レベルの知識で対応できる。難易度は標準。

大問7は英作文。英文の中の2か所に、与えられた語句を並び替えて文を完成させる問題。昨年からの新傾向問題だが、昨年とは違い、語形を変形させる必要はない。難易度は標準。

大問8は自由英作文。イラストから読み取れることについて自分の意見を書く問題。昨年よりもイラストの内容がわかりすい、解答欄のスペースからみて80~100語で書く。 難易度はやや難しい。

全体的な難易度は昨年並み。

国語

日本史

出題形式は例年通り。

大問1は武士の台頭と武家政権について。10世紀後半の武士の台頭から鎌倉幕府の成立を題材にしている。記述問題は基本的な問題だったので、全問正解したい。問6、10の正誤判定問題は、あいまいな選択肢があったため、少し難しかった。難易度は標準。

大問2は江戸時代の中期、後期の改革について。江戸時代の三代改革に関する問題で、ほとんどが基本的な問題だった。問1は選択肢の3つの出来事の時期を亭保、寛政、天保で判断しなくてはならないため難しい。正誤判定問題は細かい知識を要するため正誤を判定するのに苦戦するだろう。難易度はやや難しい。

大問3は石橋湛山の評論についての問題。法学部で頻出の未見史料問題で、今年は早大出身の石橋湛山の「東洋経済新報」から引用された計4本の史料で構成された問題。早大関係者がでるのはこの大学の特徴だ。この雑誌からの問題は政治経済学部と教育学部でも過去に出題されたことがある。主に大正時代の外交が問われ、この大問も基本的な問題で占められている。難易度は標準。

大問4は戦後の教育改革について。法学部の大問4は戦後史から出題される傾向が多い。戦後のGHQによる民主化政策に関する問題。ここもほぼ基本的な問題になっている。問1のポツダム宣言に関する正誤問題は判断に困るため難しい。問9は1947年の教育基本法が2006年に改正されたという問題でやや難しい。難易度は標準。

全体的な難易度は昨年並み。

世界史

出題形式は例年どおり。近年増加傾向だった正誤判定問題は昨年と同じく22問だった。

大問1の中国の陵墓についての問題。設問3の易姓革命と性悪説は簡単に消去できるが、墨家の非行の内容は難しい設問8のノモンハン事件は満州国とモンゴルの国境で起こった衝突。設問9の毛沢東語録の編纂が林彪であることは細かい知識が要求されている。難易度は標準。

大問2はローマ帝国とキリスト教についての問題。古代キリスト教を中心に、ローマ帝国についての問題。全体的にわかりやすく、易しかった。設問6は法隆寺倉ではなく、正倉院蔵が正解。難易度は標準。

大問3はノルマン人の移動と歴史について。ノルマン人を題材に、中世から近世ヨーロッパについて問われた。全体的に易しい問題がならんている。設問3のカルマルはスウェーデンの都市と細かい知識だが、消去法で絞り込める。難易度は標準。

大問4は社会主義運動の歴史について。産業革命と社会主義思想の誕生とその広がりについて問われた。他の大問と比べると難しい。設問1の年代を答える問題は、何世紀に起きたことかぐらいは知っているだろうが、年代まで覚えるのは正解しにくく難問。設問6は中国共産党を上海で結成と知らないと、新文化運動の中心は北京大学と学ぶので、北京と答えてしまう人もいただろう。難易度は標準。

大問5はメキシコの独立から20世紀末までの間のメキシコとアメリカの関係はどう変遷したかを指定語句を用いて説明する問題。この内容は盲点となりやすく、メキシコ革命、キューバ革命をどこに組み込むかに苦戦した人も多いのではないか。難易度はやや難しい。

全体的な難易度は昨年並み。

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