2020年度 早稲田大学文化構想学部解答速報&入試総評
このページは2020年早稲田大学文化構想学部の解答速報と入試総評のページだ。 本年の早稲田大学文化構想学部を受験した人、今後早稲田文構を受験するつもりの人はぜひ参考にしてほしい。
早稲田大学文化構想学部の入試の特徴
早稲田文化構想学部の2019年の配点や平均点、合格最低点は以下のとおりだ。
・3教科型
教科 | 科目 | 配点 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
外国語 | 英語 | 75 | 35.292 | |
国語 | 75 | 43.417 | ||
地歴 | 日本史 | 50 | 36.352 | |
世界史 | 50 | 33.613 | ||
合計 | 200 | 136.5 |
・英語4技能テスト利用型
教科 | 科目 | 配点 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
国語 | 75 | 44.678 | ||
地歴 | 日本史 | 50 | 38.198 | |
世界史 | 50 | 34.889 | ||
合計 | 125 | 83.5 |
またセンター利用入試(センター試験+一般入試)では以下のようになっている。
教科 | 科目 | 配点 | 受験者平均点 | 合格最低点 |
外国語 | 英語 | 75 | 38.004 | |
国語 | 75 | 45.483 | ||
センター試験科目 | 指定科目 | 50 | 83.333 | |
合計 | 200 | – | 144.0 |
2020年度早稲田大学文化構想学部解答速報
では本年の早稲田大学文化構想学部の解答を公開しよう。(英語のみ即日公開。その他の科目は翌日以降の公開となります。)
英語
国語
日本史
世界史
入試総評
本年の早稲田大学文化構想学部の問題がどのようなものであったのか、そしてどのような対策をすべきであったのかをまとめたものである。 今後の学習の指針にしていただきたい。(問題確認後随時更新させていただきます。)
英語
出題形式は例年通り。英文量は昨年と比べてやや減少した。
大問1は、適語補充問題。英語教育と日本について、yes/noの回答の信念についての2つの文章中の7つの空所を補充する問題。語数は約290wordsと約270words。英語教育についての文章は読みやすく解きやすいのだが、もう一方のほうは、選択肢の語も難しいため、解き難い。難易度はやや難しい。
大問2は、Brexitの語源、降霊術、宇宙における複雑なものに
ついての文章となっている。例年通り選択肢の言い換えが激しく、読解力と語彙力が求められる。それぞれの英文は読みやすいため、英文の内容を大まかにとらえ、なるべく時間をかけずに解答し切りたい。難易度は標準。
大問3は空所の文補充問題。中国とヨーロッパの穀物と麺文化について。語数は約610words。長文の空所7カ所に英文を補充する問題。指示語や論理指標に注意すれば解ける問題となっている。難易度は標準。
大問4は対話文の空所補充問題。引っ越しと飼い猫についての会話文。空所が7つに対し選択肢が13と多い。受験生には見慣れない会話表現、慣用句が多く出題されているが、さほど難易度は変わらない。品詞に注目していけば、選択肢を絞れる。難易度は標準。
大問5は、英作文。イギリスのスポーツの意義の変遷についての長文の要約。語数は約230words。昨年同様、書き出しが与えられ、4~10語を加えて完成させる。文章の内容は標準だが、文章の内容を把握し、語数内で要約させるのは読解、作文力が問われる。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
国語
日本史
出題形式は例年通り。設問は1問増加した。
大問1は日本における織物の歴史についての問題。時代は弥生から明治までが出題されている。基本的には織物に関しての基本知識を問われているが、一部で細かい知識までもが問われた。特に問10の千住製絨所は細かく、難しい。難易度はやや難。
大問2は合議の歴史についての問題。時代は平安から明治時代。問5は堺と博多の類似した自治都市の整理ができているかが鍵となる。問10の大日本帝国憲法の予算に関する知識はこの学部を受けるなら知っていてほしい知識だ。難易度は標準。
大問3は人間と猫の関係についての問題。時代は弥生からの現代までの猫の歴史の問題。問5が鶴屋南北から化政文化を想定できれば、太宰春台を選択できただろう。問7は教科書の記述もあいまいなため、消去法で選択肢を絞る必要があるだろう。難易度は標準。
大問4は交通、流通について。時代古代から現代までが扱われている。交通に関する問題は、この学部では頻出テーマである。問5は教科書の脚注に取り上げられるほど細かいが、他の選択肢に惑わされずに選択したい。難易度は標準。
全体的な難易度はやや難化。
世界史
出題形式は例年通り。設問が1問増えた。例年は古代オリエント史だったが、今年は先史だった。
大問1は先史。2010年以来の先史の出題だった。設問1のサヘラントロプスは近年よく出る問題だが、答えるのは難しいが、設問3のネアンデルタール人はリード文から読み解ける。全体的に細かい知識を問う問題となっていた。難易度は難しい。
大問2は、古代ギリシア・ローマ史。ここは難問はなく、基礎的な知識を問う問題がでた。設問5のポエニ戦争は、その名前だけでなく、時期や内容を覚えていないと正解を絞ることが困難だったと思われる。難易度は標準。
大問3は古代インド史。ここも容易な問題が並び、教科書の基礎的な問題が出題された。設問1は、イ以外は全てササン朝についての記述。設問5の「ギーターンジャリ」は20世紀のタゴールという詩人が書いた作品。難易度はやや易。
大問4はトルコ民族の移動と展開について。昨年はなかった年代整序問題が出題し、細かい知識が求められた。特にチャルディラーンの戦いの年号は難しいが、本学を志望する者には正解してほしい。難易度は標準。
大問5はアーヘン条約について。もしアーヘン条約を知らなくても、史料からオーストラリア継承戦争であると関連づけれる。設問2はやや難しいが、他の設問は基礎的なレベルの問題となっている。難易度は標準。
大問6は明・清の海賊について。設問3のジョホールは細かい知識を求められる。設問5は何が問われているかがわかりにくいが、南京条約で開港した都市をさす。難易度はやや難しい。
大問7はトルーマン=ドクトリンについて。史料と設問からトルーマン=ドクトリンとわかる。ここも史料が特定さえすれば、設問自体は簡単。難易度は標準。
大問8は西洋の絵画について。文化構想、文学部で頻出している西洋美術史の問題。今回はフランスの19~20世紀が扱われた。今年の記述はマネが問われた。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
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