2020年度慶應義塾大学薬学部解答速報&入試総評

このページは2020年の慶應義塾大学薬学部の入試問題の解答速報と総評に関してだ。 2020年の慶應薬学部を受験した人、それから今後慶應薬学部を受験する予定の人はぜひここで本年の問題を確認していただき、今後の対策の参考にしてほしい。
慶應薬学部の入試問題の特徴
ではまずは慶應薬学部の入試問題の特徴を確認しておこう。 慶應の薬学部は薬学科と薬科学科にわかれており、配点や合格最低点は以下の通りだ。
・薬学科
年度入試 | 試験科目 | 配点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|
'19 | 化学 | 150 | 208 |
数学 | 100 | ||
外国語 | 100 | ||
合計 | 350 |
・薬科学科
年度入試 | 試験科目 | 配点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|
'19 | 化学 | 150 | 207 |
数学 | 100 | ||
外国語 | 100 | ||
合計 | 350 |
2020年度慶應義塾大学薬学部解答速報
では本年の慶應薬学部の解答速報に関してだ。 確認してほしい。
英語
数学
化学
2020年度慶應義塾大学薬学部入試総評
本年の問題がどうであったかここで講評をしておこう。
英語
出題形式は例年通り、マークシート+記述問題だった。そう設問数は30問と、昨年と減少しているが、分量は昨年通り多く、時間的余裕はない。
大問1は、細胞の進化の過程についての長文読解だ。語数は約1070words。空所補充問題が大半を占めている。記述式も出題され、本文中の英文の2つの空所のの適語補充するものとなっている。見慣れない単語があるが、文脈を追えば、正しい答えを導ける。難易度は標準。
大問2は、痛みの表現比喩についての長文読解。語数は約680words。ここは大半が内容一致問題を占めている。また2018年から出題されているアクセントの位置問題もここで出題されている。長文読解の中では一番量が少ないが、テーマとなっている比喩がわかりにくい場面も見受けられる。難易度はやや難しい。
大問3は、患者を一番に考慮する診断についての長文読解。語数は約1220words。大問1、2と比べると、読みやすい語彙と文章だが、分量が多いため、時間配分に追われる生徒もいただろう。また、設問で漢字を記述させる珍しい問題がでた。選択肢は絞りやすい。難易度はやや難しい。
大問4は大問1から3に関する内容一致問題だ。大問1から3の内容の主旨を問う問題で、大まかな文章が読み取れているか問われている問題だった。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
数学
出題形式は例年通り、大問3題の構成。大問3がデータの分析が出され、昨年とは異なっている。全体的に計算量が多い印象が見受けられる。
大問1は小問集合。積分法、指数・対数、確率、図形の性質、図形と方程式、数列、三角関数の順に出題された。ひとつひとつ難しいわけではないが、分量が多いため、時間に気をつけて解答することが大切だ。難易度は標準。
大問2は、図形と方程式、微積分だ。2次不等式で与えられた領域のなす直線と方程式の関係を求める問題。与式を因数分解できるかが鍵となる。最終的には、2直線を境界とする領域と放物線を境界としている面積を求める。難易度は標準。
大問3はデータの分析。10人のテストの点数のうち2つが伏せられ、そこから平均と分散を求める問題。解法は見つかりやすいが、計算が複雑で、計算ミスをしないように計算しないと点を落としてしまう。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
化学
出題形式は例年通り、論述が今年は2問でて、昨年より増加した。分量は例年通りだが、計算力が必要となる。
大問1はハロゲン結合問題と錯イオンとミオグロミンについてだ、ハロゲン結合問題は、ハロゲンの元素の単体や化合物の性質を問う無機の基本知識を問う問題。錯イオンの問題は、錯イオンに関しては鉄をテーマにした知識問題だが、ミオグロビンの酸素問題は見慣れない問題だが、見かけによらずに解きやすい。難易度は標準。
大問2は反応速度と飽和溶液の問題。零次から二次反応の反応速度を求める問題。零次はあまり見慣れないため、戸惑う人もいただろう。もう一つは、飽和溶液を加水分解していく反応の次数変化の論述だったが、これも見慣れない問題だったので、この大問2で差がつくと思う。溶液塀工事の反応物の濃度が一定になることが気づけたかが鍵となる。難易度は標準。
大問3は、コロイド溶液と浸透圧についての問題。コロイドに関する知識、計算問題。水酸化鉄(Ⅲ)についての実験を把握する必要がある。浸透圧の計算は複雑で時間がかかるだろう。難易度は標準。
大問4は、有機の芳香族化合物についての問題。分子式C16H13NO3の有機化合物の構造決定問題だ。後半の化合物を加えて解答できたかが鍵となる。もう一つの構造決定は、分子量122の芳香族化合物の構造決定だが、これは確実に解きたい。
難易度は標準。
大問5は、核酸と糖、油脂についてだ。核酸についての知識と計算問題だが、計算が複雑なので、時間配分が必要。糖と油脂については、炭水化物と資質の呼吸商と見慣れない題材だ。設問にしたがって確実に処理したい問題だ。
全体的難易度は昨年並み。
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