2020年度慶應義塾大学看護医療学部解答速報&入試総評
2020年の慶應義塾大学看護医療学部の入試問題の解答速報と入試総評に関してのページだ。 2020年の慶應看護医療学部の試験を受験した人や今後受験するつもりの人はぜひ参考にしていただきたい。
慶應看護医療学部の入試問題の特徴
慶應看護医療学部は複数の方式はなく、配点や平均点、合格最低点は以下の通りだ。
年度入試 | 試験科目 | 配点 | 合格最低点 |
---|---|---|---|
'19 | 英語 | 300 | 273 |
数学 | 200 | ||
化学 | 200 | ||
生物 | 200 | ||
合計 | 500 |
2020年度慶應義塾大学看護医療学部解答速報
では実際に2020年の慶應看護医療学部の解答速報を確認していただきたい。 問題確認後随時更新する。
英語
数学
化学
生物
2020年度慶應義塾大学看護医療学部入試総評
ではここで今年の問題の総評について確認しよう。
英語
出題形式は例年通り。各大問の英文の分量も昨年度とほぼ同じだった。
大問1は、短文空所補充問題。短文中の空所を埋める問題。昨年と同じ量だった。昨年は少し惑わせる問題がでたが、今年は基本的な文法、語法、語彙が出題された。難易度は標準
大問2は、長文空所補充問題。 依頼を断る勇気という長文中の10個の空所を補充する問題。語数は約350words。昨年と同じような出題形式で、文脈理解だけでなく、文法や語法の関する基本的な知識も問われる。難易度は標準。
大問3も、長文空所補充問題で文を補充する問題。ノートを取るのは手書きか電子機器かの比較についての長文。語数は約240words。選択肢や空所の前後の指示語に注意し、文の概要を理解していれば解答しやすい問題。難易度は標準。
大問4は文の整序問題。プラスチックゴミの処理についての長文の段落内の4つの文の整序を答える。語数は約270words。
大問3同省、指示語に注意しつつ、文の流れを理解すれば解ける。難易度は標準。
大問5は単語問題。与えられた品詞が与えられ、その単語の1文字目を答える問題。13のchoirや16のdefaultなどは受験生はあまり目にしない単語かもしれない。難易度は標準。
大問6は長文読解。イギリス人の発言と表現の違いについての長文。語数は約460words。選択問題が4問、下線部和訳が1問だ。文章の語彙レベルは標準的だが、抽象表現が多いため理解しにくいところもある。難易度は標準。
大問7は自由英作文。家族の人数の多さで幸せは変化するかについての英作文。例年どおり100~150語で書く。自分の意見、理由や根拠も書かないといけない。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
数学
出題形式は例年通り。80分で解くには多い分量だった。大問2の問題で出てきた「≤」は「≦」のことだが、初めて見る受験生も多かっただろう。
大問1は、小問集合。対数、論理と集合、数列、複素数、整数の5つの小問からなる問題だ。後の為にも、短時間で答えを導きたいところである。最後の不定方程式がでたが、答えは複数通り存在する。難易度は標準。
大問2も小問集合。三角比、2次関数・三角関数、確率、対数の3つの小問だ。三角比は、余弦定理、面責公式、内接円の半径を使う問題が出題。いくつかの分野の融合問題が出ている。難易度は標準。
大問3は空間ベクトルだ。底面が正三角形、残りが合同な二等辺三角形からなる四面体の基本的な空間ベクトルの問題だ。誘導にしたがって計算していけば解ける問題だ。最後の問題はベクトルの解法を使うより、余弦定理を使うと解きやすい。難易度は標準。
大問4はデータの分析。理科と社会のテストの10組のデータについての問題だ。散布図から読み取れる問題だが、平均と分散は計算しておくといいだろう。散布図の原点の位置、軸の向きが表記されてなく、少し難しい。難易度は標準。
大問5は微積分。3次関数を使った問題だ。(2)で4次関数になるから、微分法を使うか、相加相乗平均の大小関係も利用できる。最後の求積を求めるのは計算が大変で複雑だ。難易度は標準。
全体的な難易度はやや易化。
化学
出題形式は例年通り。例年は有機からの出題が多いが、今年は理論、無機の出題が増えた。
大問1は、無機、理論について。オキソ酸と水酸化物についての知識問題、銅の電気精錬、化学平衡などが出題された。設問5のルシャトリエについての記述問題が少し難しく差が生まれたと思われる。難易度は標準。
大問2は、熱化学、理想気体と実在気体、共有結合の結晶のついて。空所補充問題が埋めにくいところがあったと思われる。他は熱化学の知識、計算問題、黒鉛とダイヤモンドの知識問題は基本的な問題なので、完答したい。難易度はやや易。
大問3は有機について。構造決定がやや難しいと思われる。また化合物B~Dの構造式も少し手間がかかる。後半の脂肪族エステルの構造決定は標準レベル。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
生物
出題形式は例年通り。設問の合計が減少したが、小問数はほぼ同じだった。しかし、論述量の合計は18行から8行に減少した。
大問1は、遺伝子、DNAの構造、PCR法、マイクロサテライトについての問題。遺伝子に関する知識と遺伝子の実験技法が問われた。問4(2)の疾患Aはヘテロ接合だけでなくホモ接合でも発症すると考える。疾患遺伝子は優性。この問題や問6などの考察問題は、類題を解いたことがあるかで、正答率が変わるだろう。難易度は標準。
大問2は、視覚、シナプス、ES細胞・iPS細胞についての問題。視覚の発生を題材に出題された。見慣れないNernstの式が出て、戸惑う受験生もいただろうが、リード文にしたがっていけば解ける問題となっている。難易度はやや難しい。
大問3は、発生と誘導、進化と系統についての問題。昨年同様、誘導を題材とした問題が出題された。また、問1の考察問題は昨年と同じ問題のため、過去問を解いていた受験生は難なく解けただろう。問1(3)は全ての細胞がタンパク質Nによる誘導を受けるため、タンパク質Cが分泌される。難易度は標準。
全体的な難易度は昨年並み。
慶早進学塾オンラインコース
- 勉強しているけれど、なかなか結果がでない
- 勉強したいけれど、何からやればいいか分からない
- 近くに良い塾や予備校がない
- 近くに頼れる先生がいない
慶早進学塾ではそんな方のために、オンラインコースという、テレビ電話やチャットを通じて指導するコースを用意しています。